現環境における最適戦略

まえがき

あくまでも私個人の考えです。これを書いてしまうと、育成メンバーをミスリードしてしまうと思って伏せていました。

絆奥義の理解

現環境で最も重要なのは間違いなく絆奥義です。システムの説明はゲーム内に書かれていますのでその点は割愛。また属性有利で発動する効果についても割愛。そもそもジャンケン勝ちしている時点で圧倒的に有利なのでこの点を深く理解する必要は無いです。なのでまずはベース効果、絆連携効果に焦点を当ててみていきます。

火霊合力

  • ベース効果:ダメージ上昇
  • 絆効果:相手の防・知防DOWN、HP満タン時に攻撃ダメージ上昇

勇猛系とのシナジーがある奥義です。どの時間帯でも使える強みがあり巌流仕込みにも総打点稼ぎにも使い易く万能。効果を高めるためにはデッキの本隊長をしっかりと組み替えます。早めに使うなら、為虎や天破系、中盤以降に使うなら退却系に本隊長を寄せます。

守り側の動きとしては宵闇・焼尽・鉄砲・投擲・下げ。遊撃戦で火霊や水霊を潰す場合は投擲がベストですが餌が少ないので鉄砲で代用。焼尽は現環境においては攻防一体の超優良スキルです。鉄砲系は絆効果のダメージ上昇を不発にさせるだけ(それでも十分に強い)ですが、焼尽でHP1にすることで伝家・真武などのHP最大に近いほど効果があがるスキルの火力を大きく削ることが可能です。

攻め側の動きはHP満タンの状態をどれだけ作れるか。具体的には闇鶴フォローを分厚く入れていく必要があります。前5名や縦横であれば闇鶴対象が絞られるので問題ないのですが、遊撃では闇鶴が全体を対象としてしまう為、このフォローが出来ません。なので相手が投擲を揃えている場合は防衛側が圧倒的に有利です。

水霊合力

  • ベース効果:ダメージ上昇
  • 絆効果:相手の防・知防DOWN、HPが少ないほど攻撃ダメージ上昇

敵中系とシナジーのある奥義。火霊と違いこちらの主な用途は巌流仕込み。登場初期は火霊に完全に喰われていましたが、遠距離の仕様変更と毒酒の登場によって一気に強化。一見敵中専用に見えますが、水霊・HP1・伝家の火力は神懸りを大きく凌駕していました。水霊を使いこなすには相当の苦労が必要ですが、それを乗り越えれば使い勝手の良さは火霊同等の絆奥義だと思います。

守り側の動きとしては宵闇・計略・鉄砲・投擲・下げ。所謂敵中潰しの行動ですね。

攻め側の動きは少し触れていますが、毒酒・焼尽の連携がポイントです。敵中は博打イメージが強い方が多いのですが、しっかりと連携を取る事で威力・精度が共に高い強力な武器になります。より確実性を高めるためには毒酒よりも焼尽の方が良いです。

風霊合力

  • ベース効果:ダメージ上昇
  • 絆効果:相手の防・知防DOWN、連舞ダメージ上昇

計略系の奥義。神降ろしの登場前によって立場を喰われた奥義。総打点を稼ぐ目的であれば神降ろしの方が使い勝手は良いので、主な用途は反魂仕込み。単純に暴欲を強化したイメージで良いと思います。

火狼連衡

  • ベース効果:補助発動率上昇
  • 絆効果:相手よりも合戦Pが上の場合ダメージ軽減。発動中は相手の与・被退却数を0にする。

縛りが強いですがその分効果は大きい?使ったことも使われたこともないので正直良く解りません。攻撃ルールでは使いどころが殆どありませんが、計略ルールではそれなりに使えるポイントがありそうです。

水猿連衡

  • ベース効果:補助発動率上昇
  • 絆効果:相手よりも合戦Pが下の場合ダメージ上昇。被退却数に応じて更にダメージ上昇。

超強力な下剋上。劣勢時の巌流仕込みと打点稼ぎの両立が可能です。攻撃と計略どちらの威力もあがるのでハイブリッド戦略にも対応。現状では狸に次いで強力な奥義と言えます。火霊や水霊と違い妨害行動も絞られるので対処が難しいです。

風狸連衡

  • ベース効果:補助発動率上昇
  • 絆効果:味方発動の応援効果上昇。対象の被退却数に応じてさらに効果上昇。

使い勝手抜群で間違いなく現環境における最強奥義だと思います。応援が強くなりすぎて相手を完全に無力化、対峙する側は逃げるか、焼け石に水をかけ続けるしかありません。

戦略

対格下であればジャンケンを徹底的に避ける。対格上には徹底的にジャンケンを仕掛ける。絆奥義は確かに格上を倒せるチャンスがありますが、格上がジャンケンを徹底的に避けた場合はノーチャンスです。実際ジャンケンを避けるのは難しくありません。

重要なのは絆奥義有利時間をどれだけ相手よりも多く確保できるかだと思います。なので絆奥義は可能な限り3回、最低でも2回は使います。ジャンケンの面でも配布を含めれば9種類の絆奥義があるので、先に使う事は大きな不利にはなりません。でも実際はある程度持ち寄る絆奥義の予測は可能です。配布絆は絆奥義に余裕がない限りまず準備されません。狼も使い勝手の面で準備される可能性は低いです。この時点で残る絆奥義は火霊・水霊・猿・風霊・狸です。攻撃ルールであれば火力の弱い風霊が消えます。計略ルールであれば相性の悪い水霊が消えます。このことからある程度の絆奥義の所持傾向が予測されます。

  • 攻撃:火霊・水霊・猿・狸
  • 計略:火霊・猿・風霊・狸

現在主流の攻撃中心の合戦での戦略を考えてみます。火霊・水霊・猿・狸。これらをより活かせる戦略を考えます。奥義効果から考えれば最終奥義は狸or猿が有力です。

猿は下付けで最大効果ですが、均衡時のシーソー狙いとしても有用です。ここらへんはラスト下剋上同じなので割愛します。属性ジャンケンを考慮した場合、ラスト猿は圧倒的に不利です。そもそもラスト相手が先行しているという事は火霊or水霊によって先行打点を取りに来ている可能性が高く天敵の狸も残っている為、属性の面で不利です。また月によって打点を削られたり、ソロ立ち防衛をされてしまうと思うように火力を伸ばせません。狸読みの火霊読みの猿。という構図は勿論あります。では狸について考えてみます。攻撃主流の絆奥義で狸が警戒するのは火霊のみです。なので火霊を使った時点で狸の危険がほぼなくなると言っても良いです。つまり先行打点として火霊は使えない事になります。こうなってくるとラスト猿もまだ可能性を感じますね。狸を警戒すると火霊を使えない、火霊が残ると猿の危険性も残る。

話がぐるぐるしだしましたね。絆奥義は非常に強力なので数多く打ちたい、でも先に使うと属性ジャンケンで、という課題があります。ここでもう一度攻撃主流の絆奥義を見てみましょう。

  • 攻撃:火霊・水霊・猿・狸

水だけ2個ありますね。つまりこの4種準備を前提とした場合、水霊だけが自由に使える奥義と考えられます。水霊を使うという事は自然と先行逃げ切りに構図になるはずです。水霊で先行逃げ切りを狙った場合のラストの駆け引きを予測してみます。

劣勢側はラストまでに詰め寄るか、ラスト猿or狸で一気に捲るかの二通りを考えるはずです。ラスト猿を考えてみましょう。相手が水霊のみ使用済の場合、残るは火霊・猿・狸、相手優勢なら猿は消えます。火霊・狸。相手にしたらここで火霊を出す理由は無いので狸一択。ああ、猿ではダメです。そうなると相手が安全と思って置くであろう狸を狩るために火霊。確かに属性では勝てます。でも火霊は猿ほどの火力は期待できません。つまり猿でしか届かない程の点差を付けられてしまうと狸に火霊を合わせたとしても間に合いません。狸側の視点に立っても、火霊に対して属性負けしていてもポイントで大きく引き離していれば怖さは感じません。ではラスト狸を置いてみましょう。先述の通り先行側はラスト狸は安全と考えられます。つまり狸vs狸、水霊差分を含めて相手の狸を超える、なかなか難しそうです。前提と矛盾してしまいますが、先行されていると狼も選択肢にあがってしまうので、いずれにしても相手に先行された状態でラストを迎えるのは不利に感じます。

そうなるとその前に詰め寄るほかありません。ではどうやって詰め寄るべきでしょうか。属性ジャンケンを残すのであれば水霊or猿。この場面で猿を使わずに水霊を選択する理由はないです。先述の通り、ラストに猿を残すメリットもそんなになさそうなので猿を使ってみます。相手が絆を合わせてこない場合は状況互角に戻せます。仮に相手が後出しで絆を合わせてきたとします。

ここで水霊先行側の視点。追い上げで選択してくるのは火霊・水霊・猿・狸と何を使ってくるかわからない状態ですが、劣勢時で火霊や水霊を使うくらいなら猿を使ってきそうな気がします。これを抑えるには狸です、合わせる側なので猿の発動直後さえ押さえてしまえばあとは点差を更に広げることになります。水霊と狸で稼いだポイントを覆すのは難しいでしょう。詰みです。水霊も同様。詰みです。仮に火霊を打ってきたとします。狸を喰われてしまいますが、後衛の準備が万端ならこちらの水霊ほどは稼げないので優勢を維持できそうですが、残りは火霊・猿。相手は水霊・猿・狸。相手劣勢のままであれば猿で仕掛けのタイミングなど完全に握られてしまいます。敢えて狸を置く理由もないですね。或いは火霊が来たら敢えて抜かせてこちらの猿を使う?相手に狸が残っているので、読み合い不利に思えます。仮に相手が狸を置いてきた場合は水霊分の有利は維持ですが、ラスト相手に猿を置かれると、、とこれもあまりいい手には思えません。猿一点読みで狸を当てればこの時点で詰みますが、外した場合は状況五分です。そもそも先行の水霊をノーリスクで考えているので、当然あと一回読み勝てば勝ち、負ければ五分です。

だらだらと書きましたが、ここに書いた差し合いは限定的なものです。重要なポイントは最初に書いたように絆奥義有利時間をどれだけ相手よりも多く確保できるかです。どれだけ策を講じても最終的には絆の有利時間をより多く確保したほうの勝ちです。同じ時間を確保するなら格上が勝ちます。差し合いを考えることは全くの無駄ではありませんが、ジャンケンの読み合いには終わりがないです。じゃあ一つでもより確実に相手よりも多く絆奥義有利時間を確保するにはどうすれば良いか。絆奥義を先行投入することです。難中などの登場で最終盤面での大きなコンボ差は影響が小さくなってきました。それでも最低限のコンボ数は必要になってきます。先行で仕掛けるなら尚更重要です。先行で絆奥義を投入してみましょう、時間同期なら相手は鬼謀や絆、2分奥義で牽制しているなら月を当ててくるかも知れません。仮に鬼謀を当ててきた場合、効果は落ちますが、絆奥義を一つ絆効果付で確実に発動させている為、その分有利です。相手が絆を返してきた場合は、ジャンケン勝負なので割愛。相手が月を当ててきた場合は鬼謀と同じです。相手が2分遅れで絆を使ってきた場合、こちらの発動と相手の待機が被り。こちらが次手に月を出すことで、月の分有利です。いずれにしても先行で絆奥義を出すことのデメリットは殆どありません。

ここまで書くと何が言いたいのか解りますね。つまり私の考える最適戦略は「先行水霊による突き放し」です。色んな場面での絆奥義使用を想定した場合に、もっともリスクが低くかつリターンの大きな手が先行水霊だと思います。なのでこれをしっかり連携して使えるようにすることが重要だと考えています。

あとがき

私は基本的には攻め側ではなくて受け側の視点で考えます。これをやられたら困る。を積み上げ行くことでその場面の対応をあらかじめ準備することになり、視点を変えることでそのまま攻め手になります。また「戦略=奥義構成」ではないです。特に絆奥義の差し合いでは奥義固定化自体が不利なので都度判断をするのが理に適っていると思います。戦略は前提によって大きく変わりますし、あくまでも私の考えなだけでこれが一般論ではないと思います。軍師育成連合でも時々指揮を取っていましたが、その際はなるべく最適から離れた指揮を取るように心がけていたのでこの考えの有用性を実証している訳ではありませんので、その点をご理解下さい。