数値で読み解く同盟戦

まえがき

各陣営の作戦立案の皆様、お疲れさまでした。三者三様の戦い方になっており面白かったです。

同盟戦は3陣営の思惑が交錯するのでリアルタイムに作戦を立てる苦労は私がここでやってる考察の比ではありません。Twitterで作戦立案をされた方々に対しての誹謗中傷があるというツイートを見かけましたが、イベントを盛り上げた功労者は間違いなくこの方々なので、誹謗中傷ではなく労いの言葉をかけて欲しいですね。

ちなみに私は龍造寺陣営で、同盟掲示板を何度か覗いてみましたが割と良い雰囲気だったと思います。

同盟戦のポイント

以下、個人的に大切だと思うポイント。行動として大切なのは③ですが、③の重要度を理解するためには①②の理解が必要だと思います。

  • ①狼煙の使い方
  • ②領地追加当日の選択
  • ③毎戦の増加値把握
①狼煙の使い方

領地追加前は自領地1.5倍、敵領地2倍。追加後は自領地2倍、敵領地3倍。特に重要なのは初日、および領地追加時の中立領地は敵領地倍率という点。

単純ですがより高い効果で狼煙を使うことが大切です。

②領地追加当日の選択

3陣営の領地選択組み合わせの運もありますが、3陣営の対立関係がどうなるかで戦局が変わります。

  • 龍造寺vs大友、龍造寺vs島津、大友vs島津

この対立関係になっていた場合、先に2領地を取っている龍造寺が大幅に有利。龍造寺の対立関係が一つでもなくなると、その無くなった同盟(大友)が状況的には龍造寺と並ぶことになります。結果的には総争奪ポイントで勝っていた大友が戦局有利になっていました。

領地選択は先に2領地を固めていた龍造寺が追加前領地と追加領地。大友と島津は追加領地2領地。今回は島津vs龍造寺、島津vs大友の構図になってしまい島津が一歩後退してしまいました。島津と大友の立場が入れ替わっていれば龍造寺の総争奪ポイントを越えている島津が優勝していた可能性もあります。或いは3陣営が睨み合いの関係になっていれば龍造寺の可能性もあったと思います。

2領地を先に固めるということは狼煙の効率が下がるので総争奪ポイントが最も低くなる可能性が高いです。そうなった場合、追加前2領地確保の陣営が勝つには追加後に他2陣営が2領地ずつ分け合う。そして追加前1領地の陣営が勝つには追加分の内2領地を取る必要があります。

総争奪ポイントは勝敗と稼働率の影響もあるのでコントロールできるものではないですが仮にコントロールできるとして。2領地固めと争奪ポイント重視のどちらがいいかと言われれば個人的には追加日前日に2領地確保が良いと思います。圧倒的有利とは思いませんが不利になる事もないです。

③毎戦の増加値把握

これは合戦における火力把握と同じような意味合いがあります。領地追加後の詰めの段階になってくるとここで把握した数値が大きな意味を持ってきます。

Twitterでコメントをいただいたのですが、大友、島津はこの点を把握されていたようです。もしかしたら龍造寺もかな。作戦担当の方々の尽力には敬服します。毎戦の数値を拾って分析するというのはやってることは単純に見えますが相当の労力を必要とします。

増加値から読み取れる情報

毎戦の数値は拾ってないので4日目以降の日別履歴で見てみます。下図は左から「■争奪ポイント推移」「■増加値」「■増加値(補正)」「■対TOP差」になっています。増加値(補正)は増加値の数値が見辛いので方針以外で動くポイントを落としたものです。特に根拠があるわけではないのですが、適当に12,000削ってます。

龍造寺は5日目に80,590獲得。乱暴な計算になりますが、狼煙2倍だと仮定して、20,000+20,000+(20,000*2)。1戦でおおよそ20,000獲得できることになります。これを基準におくと狼煙3倍で60,000取れる計算になります。毎戦数値を拾っていけば時間帯ごと増加値を把握できるので下付を狙う場合などの参考値としても使えます。あとは他同盟の増加値を把握できれば何点差を付ければ安全なのかなども把握が可能です。

数値だけで判断すれば最終日に日向で大友と島津が争っている場面、最終戦で龍造寺が狼煙3倍で豊前に奇襲をかけて4領地確保できた可能性もゼロではありません。

この日別の数値だと誤差が大きすぎますが、毎戦の増加値を把握することで色んな選択肢が見えてくると思います。

5日目の選択(領地追加日)

龍造寺は初戦に様子見をできるので領地選択の面で有利。大友と島津の初戦が不明ですが、いずれにせよ最低1領地は取り合うことになるので初戦の領地選択自体はどこでも問題ありません。初戦で龍造寺が追加領地に攻め入っていた場合、もっと混戦になっていたと思いますが22時終わりの盤面から見ても龍造寺は手堅い戦略を取っていたように読み取れます。

2陣営が2領地攻め、1陣営が初戦様子見からの後追い。追加前に2.1.1が固まっていると追加日当日はほぼ確実にこの構図になることが予想されます。

龍造寺が2戦目以降に後追いすることを前提に考えてみます。残り1領地に専念できる状況なので3領地確保は当確。その際に敢えて点差が大きな場所を狙う必要もないです。つまり点差が小さなところを確実に取りに行くことが予想されます。そうなると他の2陣営は初戦でできるだけ点差をつけた方が狙われにくい気がします。ここで追加日当日の中立狼煙3倍が効いてきます。初戦の結果次第では2戦目以降に狼煙の最大効果を使える可能性が消えてしまいますが、中立の時点で3倍効果を使って突き放しを狙うことで後追いの倍率を確実に使えるだけでなく龍造寺に狙われにくくなるという利点もあります。

初戦の結果がわからないので推測になりますが、もしかしたら大友は初戦に狼煙を使うことで1領地を完全に自領地として固めたのかも知れません。

  • 龍造寺:肥前2万リード
  • 大友:豊前6万リードと日向2.5万ビハインド
  • 島津:肥前2万ビハインドと日向2.5万リード

追加領地一つを大きくリードした大友が最終日に日向注力から狼煙3倍を使えるのでこの時点で優勝最有力でした。

6日目の選択(最終日)

龍造寺は肥前固め。大友と島津が日向取り合いで最終戦に大友が大きく突き放して優勝。

最終日の増加値(補正)合計

  • 龍造寺:75,870
  • 大友:102,810
  • 島津:72,750

大友の増加が非常に大きいですが前述の通り狼煙を考えれば妥当。それにしても大友は争奪ポイントが抜けてて凄いですね。

龍造寺は3領地は当確ですが、ポイントが低かったので優勝するには島津の日向逃げ切りが必要でした。そう考えると豊前に攻め込むことで大友のポイントを豊前に誘導する手も選択肢の一つだったかなと思います。仮に先ほどの数値から考えると初戦狼煙未使用であれば豊前に攻め込んでも肥前を落とす可能性は低いです。狼煙を使った場合は大友は豊前を無視できなくなりますが、そうすると肥前の点差が小さく島津に取られる可能性が出てきます。その場合に大友が豊前固めに走ると龍造寺と島津での肥前勝負の可能性もありました。大友も豊前リードしてるとはいえ安全圏とは言い難い状況で日向一点攻めは相応のリスクがありました。

結果的には全体の思惑が大友に噛み合っただけで場合によってはどの連合にもチャンスがあったと思います。

あとがき

私の記憶だと今回で3回目かな。ユーザー間交流としては一定の効果はあると思いますが、敗戦時の誹謗中傷が起きる可能性を考えるとなかなか難しいイベントですね。あと順位マッチングが酷すぎて殆ど4vs20でした。人数差がありすぎるとどちらの立場でも楽しくないと思うので、次があるかわかりませんがマッチングは大幅に改善して欲しいです。