天上花と曼珠沙華

まえがき

 最近リリースされているとスマホゲームと比較すると炎舞のUIは使い難い。初期はこのUIでも問題なかったのですが、コンテンツも増えてツギハギだらけでとても使い難いです。

 不満点はキリがないのですが、見た目と動線が兎に角悪い。合戦画面リニューアルも良いのですが、UI全体の見直しをして欲しいです。慣れれば何でも使えるようにはなるのですが、「慣れないと使い難い=悪いUI」です。良いUIは初心者にわかりやすく、熟練者にとって過不足ない情報が提供されているものです。

本文

宝珠

 宝珠を揃えるのが難しい無課金層だと補助数系最強は揺るぎそうにないです。どう考えても強過ぎる。補助減系の炎(氷)喰も体感30-40%くらいはカットされてそうですが、それでも十分な火力で更にスキル一枠で二発と破格の性能。減算方式は未検証ですが固定値だと低発動率補助が発動しなくなってしまうため割合計算だと推測できます。あとは温故の様に補助一つずつに掛かるのか合算値に掛かるのかで、これが判れば補助発動率の設定目安を算出できますが、この辺りは弾数が増えてきたら調査予定。

情報公開

 公式の情報公開が見境なくなってきましたが、今更非公開にするとそれそれで反発があると思うのでそういうものだと諦めます。

 でも情報公開は悪いことだけではありません、この情報を利用することで連合員説得の助けになります。例えば、コンプラ補助搭載をお願いする場面を想定してみます。

 まず前提知識として、飛禽(鷹無し)は10%の確率で最終値に20%の火力上乗せ、コンボの倍率は飛禽同様に全体に掛かります。私を例にすると30分フル参戦での攻撃回数は平均500超。公式ブログを参照すると500コンボでは473%、通常100%を基準と記載しているので加算値でみると373%です。独眼竜はコンボ+2なので単純に換算すると1,500コンボで、、、ちょうど数字が無いですね。1,000で562%、3,000で740%とあるのでざっくり1,500は650%程度と仮定しましょう。この場合は加算値は550%で373%から177%増です。つまり独眼竜を積むことで177%の火力増が見込めると言えます。飛禽が20%程度なのでその差は歴然。発動率を加味しても火力恩恵はコンプラ補助の方が高いことがわかります。但し、コンプラ補助による火力増は基準となるコンボ数によって変動するため、この計算通りにはなりませんが、コンボの重要性は認識してもらえると思います。

 単純に「火力出す為にコンプラ重要だから最優先で積んでね!」とお願いしても大半の人は積んでくれません。有用と思われる他の要素との比較で数値を示して初めて検討してくれる程度です。情報が公開されることでこの時間を短縮することができます。

 それでもやっぱり安易な情報公開は反対です。情報公開が進むにつ入れて合戦の類似性が高まりどんどんつまらないものになっている印象です。

 過去の天一は上位ユーザの合戦を見ることが出来る場で、暴欲理解が浅い中で唯一の計略特化戦略で圧倒したり、確固によるステ差が奥義の火力補正効果を凌駕したり、色んな奥義の使い方や上位の立ち回りは毎回新鮮でした。情報が開示されて無いが故に各連合の戦略も様々。ですが最近の天一は細かな動きに違いはあれど戦略の方向性が異なることは殆どありません。これは情報公開だけでなく絆環境であることも奥義による影響も否めません。絆選択における絶対の最適解はありません。初手が最も運要素が濃く、手札を切るにつれて薄れるもののどこまでいっても運であることは変わりません。絆奥義も第一弾は戦略選択を迫るものでしたが、最近の絆奥義は全て汎用性が高過ぎてそれも無くなってしまいました。

 愚痴終わり。

天上花と曼珠沙華

 仕様変更によってデメリットが軽減されているのでこれらを積むべきかを考察してみます。

 結論から言えば、積んだ方が良さそうですが、自然とデッキに入る以外で無理に積む必要は無さそうです。

 当然ですが、天上花、曼殊沙華を積むことで効果に振れ幅が生まれます。未設定でも他の補助によって振れ幅は発生しますが、今回はあくまでも天上花、曼殊沙華を装備することによる影響を考えるのでその他の変動要素は除外して考えます。

 軽減されたデメリットは未検証なので10%、上昇幅は20%と仮定。天上花、曼殊沙華どちらも未設定の状態を基準値100とします。基準値100に対して、天上花、曼殊沙華のみを装備している場合の効果値は、対応スキルは100,120、非対応スキルは90,100。両方装備している場合は、非対応のみ90,発動なし100,両方発動110,対応のみ120。

 これを元に発動率から単純に割合を求めたものが以下です。

設定 対象 90 100 110 120
無し バフ/デバフ 100%
天上花 30% バフ 70% 30%
天上花 30% デバフ 30% 70%
曼珠沙華 30% バフ 30% 70%
曼珠沙華 30% デバフ 70% 30%
天上花 50% バフ 50% 50%
天上花 50% デバフ 50% 50%
曼珠沙華 50% バフ 50% 50%
曼珠沙華 50% デバフ 50% 50%
天上花 30% and 曼珠沙華 30% バフ 21% 49% 9% 21%
天上花 30% and 曼珠沙華 30% デバフ 21% 49% 9% 21%
天上花 50% and 曼珠沙華 50% バフ 25% 25% 25% 25%
天上花 50% and 曼珠沙華 50% デバフ 25% 25% 25% 25%
天上花 30% and 曼珠沙華 50% バフ 35% 35% 15% 15%
天上花 30% and 曼珠沙華 50% デバフ 15% 35% 15% 35%
天上花 30% and 曼珠沙華 80% バフ 56% 14% 24% 6%
天上花 30% and 曼珠沙華 80% デバフ 6% 14% 24% 56%

 デッキをバフ/デバフに寄せているのであれば両方ではなく片方だけ積んだ方が良いのは間違いありません。どちらも積んだ場合、基準100に対して基準以下、基準以上、という観点で見ると両方積んでも片方積んでも同じ、違ってくるのは値のバラツキ具合です。

 例えばデバフに寄せてるけど、バフも行う場合、曼殊沙華30%のみだと30%の確率でバフが90になってしまいますが、天上花30%を設定することでこれを21%に下げることが可能です。ですがその結果デバフが30%の確率で120になっていたものも21%に下がってしまいます。

 推定値なのでただの数遊びですが、採用の判断をする際のひとつの指標としてこういう見方もできます。

 この手の話は何を目的とするかで評価が変わっていきます。再現性を重視するのであれば、天上花、曼殊沙華は無しが良いですが、上振れに期待するのであれば設定した方が良いです。天上花、曼殊沙華の装備するか否かで意見が分かれるのは、設定することで下振れする可能性が生まれてしまう点に起因していると思います。

 ここで一度天上花と曼殊沙華を忘れて他補助の変動について考えてみます。

 例えば基準100に対して補助A,Bが30%の確率で10%増だとします。この場合49%で100、42%で110、9%で120です。この補助Aを常時系のステ補助に変えることで基準が+1になるとします。この場合、70%で101、30%で111です。後者を基準とした場合、1という小さな数値ではありますが補助Aを積むことで下振れが発生しています。

 他の補助も基準を何にするかによって下振れが発生します。なので天上花や曼殊沙華は下振れがあるから積まない方が良い、というのは納得感に欠けます。

 天上花や曼殊沙華は上振れ発動率=下振れ発動率、なので結局はどの視点でどこまでの振れ幅を許容するのか次第。

 個人的には再現率重視派ですが、現環境は変動幅が大きすぎてデッキ編成で生まれる振れ幅は誤差程度にしかならないと考えているので、基本は上振れを期待してデッキを組んでしまっていいんじゃないかと思っています。

 デッキ編成に正解はありません(明らかな間違いはありますが)。基準や視点を変えることで善し悪しが変わる為、まずは何でもいいので自分の中で納得の行く基準を作って、今度はそれを基準にまた違う見方で調整を繰り返す事で納得の行くデッキにどんどん仕上がっていくと思います。終わり。