猛戦によって本当に戦略性が失われたのか

選抜感想

選抜は極端な猛戦ゲームは落ち着いていたように感じました。理由はおそらく神懸りの一時的な普及と猛戦と相性の悪い敵中特効ルールの影響。

神懸りはLv30で能力増が2倍と他メンバーの攻値参照(高ステメンバー優先)。全前では特に後衛陣の火力を引き上げるので総火力が大きく上昇します。葵カウンターが効かないので啄木鳥よりも使い勝手が良好で超強力な火力奥義。通常戦でも火力は勿論高いのですが、使い勝手の面では迅雷に若干劣る印象。奥義効果だけを見れば能力増の倍率も高く、攻値加算なので迅雷以上の火力奥義ですが、相手への下げ倍率が無いのでステ差を作り難いのが難点。光風・迅雷・確固の各々の火力をイメージすると解り易いと思いますが、大半の人が「確固>迅雷>光風」の順番をイメージすると思います。それだけステ差というのは重要です。と思っていたのですが武芸の影響か迅雷以上に伸びが良かった。ルールによって奥義の印象は大きく変わるので相性整理も難しいですね。

以前から言っていますが猛戦における戦略性の低下はあくまでも理想運用に限った話。猛戦の使い方に隙がある運用であれば戦略性はあります。そもそも炎舞における戦略の根源は 相手より多くの合戦ポイントを稼ぐ という一点のみです。現環境では侘び影の様に一方的に殴り続けるというのは不可能。宵闇マウントも闇鶴普及によって困難。つまりこちらが点を取る際には必ず相手にも点を取られるという事が前提となります。また、以前であれば点差ギリギリに詰めて全員退却、ステ差を作りラスト数秒間の殴り合いを仕掛け、ステの優位性を活かして格上にも点数勝ちをする事が可能でしたが、いまはステの乱高下が激しくステ差を維持する事が困難。そんな環境で全体強化の猛戦をぶつけ合えば純粋に火力が高い方が勝ってしまいます。これが戦略性低下の要因。

今度の仕様変更で猛戦が大きく弱体化してしまうので種明かしをしますが、対格上でラスト猛戦ミラーを想定した場合の最善の戦略は 猛戦発動直前に猛戦殴り合いで逃げ切れる点差を付ける だと考えていました。猛戦対策になってない?そんなことはありません。猛戦で勝負をしない ことが猛戦対策です。前述の通り殴り合いは避けて通れません、状況によっては下げ注力も選択肢に残りますが、格上の猛戦を3分間抑え込むのはかなり難しいです。

面倒なので詳細は省略しますが、要点は以下の三点。

  • 仕掛けの直前までに点差を離されないこと
  • 四面・雲でコンボ差をつけること
  • 仕掛けをギリギリまで引き付けること

まず、点差を離されないようにするためには、寝るという選択肢が非常に重要。対格上に対してリードを許した状態で被弾を最も抑える事が出来る戦術は寝る以外にありません。四面・雲は単純な差し合いなので説明不要ですね。仕掛けをギリギリまで引き付ける理由は二つ。一つ目は相手の追い上げを猛戦のみに限定する事。二つ目はこちらも猛戦の火力を使う事。

猛戦がどんなに強くてもそれ単独では合戦は決まりません。そこに至るまでの過程で不利を補う事は十分に可能です。そう考えれば必ずしも猛戦で戦略性が無くなってしまったわけではないと思えます。今回の仕様変更は少し極端で変更点二つ内一つだけでも良かった気がします。デメリットが大きすぎて神懸りに撃ち負けそう。

スキル玉実装とスキル・補助効果の見直し

スキル玉の実装はデッキ構築の難易度を大きく下げますね。Lv30の作りやすさと攻撃(計略)デッキにおける反対側の本隊長編成の幅が広がるのが大きなメリット。攻撃デッキの知将側の本隊長はいままでSRフル凸カードを使っていたのですが、使えるカードが割と限定されていました。でもスキル玉実装で、例えばSSR小早川なんかには攻撃・計略どちらでも運用しやすい様に宵闇を入れていましたが、攻撃デッキでは強打、計略デッキでは宵闇、と付け替えが可能になりました。ルールによって付け替える手間が増えてしまいますが、器用貧乏なカードを作らなくて済みます。

デッキ構築で色んな人の頭を悩ませていた継承。継承を悩むのもデッキ構築の楽しみの一つでしたが、スキルがどんどん追加されていく現環境を考えるとスキル玉実装は理に適っていると思います。また強化絞り込み機能もかなり使い易くて好印象。

スキル・補助効果の見直しについては、スキル玉実装に合わせて選択の幅を広げる狙いでしょう。本隊長以外の前継承は宵闇・天破の二択でしたが、今後は刹那・毒刃系も候補。特に毒刃系の奥義貫通は効果次第では戦略上大きな役割を持たせられるので調整後は要確認です。

スキル玉交換

運営の通知によれば「神威・鷹の天眼などの唯一補助」「温故などの重複で大きく効果が増す補助」はスキル玉対象外とのことですが、飛禽が交換対象に、流石にマズいのでは、、、攻撃スキルは凸の威力増が適用外なので良いのですが、補助はそれ自体で100%の性能になるのであんまり希少補助をスキル玉にしてしまうのは考え物です。現時点ではまだ限定的ですが、今後数が増えていくとLG、極意カードの評価が大きく変動しそうですね。