デッキ構築の雑記(攻計ハイブリッド)

まえがき

 時々デッキ診断を依頼されることがあってその時に見かける状況についての簡易考察と、個人的に最近評価を見直しているハイブリッドデッキについての考察記事です。ただ計略系カードの大半を星にしてしまって実際にデッキを組んで検証できていないので考察が難しいです。

攻撃計略ハイブリッド

 現在は片方に寄せ切る方が基本的には強いです。でもハイブリッドも不正解ではありません。先の陣略の様に火力調整が必要な場合や陣略以外でもアタッカー以外で合戦全体での火力調整役として立ち回る場合は有用です。例えば大きく引き離された際に詰め寄る火力、囮の絆奥義で攻め気を見せるための火力など、攻撃or計略を連合状況や合戦の流れの中で使い分けしたい場面があってそれに対応できるメンバーは貴重です。戦略も選ばないのでデッキ編成ができればルールに合わせた調整も最小限で済むのも良いです。

 片方に寄せるメリットは知勇の数を増やせる点で攻計ハイブリッドはその点で不利なのですが、知勇に関しては最近少しずつ状況が変わっている面もあります。知勇が増えることで基準ステがあがるため閾値が上がります。つまり同じ応援を受けた際に到達するステ値が知勇が多い方が高くなるのですが、例外なのはブレーキ値変動系の応援スキルで場面によっては知勇の数に差があっても到達ステが同じ状況が起こり得ます。そうなってくると強打をより多く撃てる攻計ハイブリッドの方が総火力が上になる可能性もあります。但し、ブレーキ値変動系の応援スキルは高級スキルなので潤沢に撃てる連合はまだそれほど多くないことを考えると現時点では片方に寄せる方が無難。

 もうひとつ重要な要素。最近追加される補助スキル(九尾や羽織など)が攻撃と計略に両対応している点。これによってデッキ編成難度が下がっているのと火力水準が上がっているためハイブリッドが再度主流になる可能性も出てきました。運営目線で考えても片方に寄せ過ぎるともう片方に特化している人のモチベを下げてしまうので両方のバランスを取りながら強化していくことが望ましい。さらに補助も両対応なら集金ターゲットを広く設定できます。

 そう考えるとコスト25知将の秀吉と尼子は両対応補助の軍学保有していて、さらに前継承2枠なので本隊長としても優秀なカード。信長・慶次・直政・元親のうち得意系統のカードを揃えた後は他系統のカードを取りに行くよりも汎用性の高いこの2枚を揃えていく方が無駄が無いです。

主系統が不明

 少し前の記事でも書いたと思いますが、カードが増えていく内に今まで使っていたカードを外すのに億劫になってしまい主系統が定まっていない状態を結構見かけます。補助が充実するにつれてカード枠が圧迫されるので多系統混在がどんどん難しくなります。得意系統があるなら絞り込み、ないなら戦略や好みに合わせて絞り込みが必要です。特に不撓や常勝の様な系統補助に関して、小隊長もついてない系統補助を積んでいるケースを稀に見かけますが、系統不一致の際の倍率はかなり低めに設定されているので外した方が良いです。

 これも例外があって、火鼠を使うかどうかでデッキの組み方が変わります。例えば一見相性の悪い与退却と被退却ですが、序盤の火鼠で被退却、後半の絆で与退却のスキルを撃つような使い方も可能です。退却混在だけでなくて敵中(勇猛)+計略の計略火力消化として使う方法もあります。

 いずれにせよ主系統の設定は必須だと思います、攻撃系統を無闇に混在させるくらいならより対応幅の広い攻計ハイブリッドデッキも検討すべきです。攻計ハイブリッドデッキでも主系統を決めるという点は同じで攻撃と計略どちらを重視するかは決めておいた方が良いです。

天破精錬に拘り過ぎる

 精練は天破衝使用回数依存という特性があるものの汎用補助と言っていいです。更に天破衝を撃つほどに倍率が上昇するので火力を重視するとより天破衝を多く積むのが良い様に思えます。確かにそれはその通りなのですが、ある程度の発動率と倍率を確保するためには相当数の枠を必要とするのでコスパは悪いです。倍率も単純に回数に比例するわけではなくて回数が増えるほどに上昇率が下がっていきます(公式ブログ参照)。なので知勇に似た感覚で余っている枠の中である程度の発動率と倍率を確保するような使い方が良くて、個人的には天破衝20発目安で最大でも40発あれば十分だと思います。

攻計ハイブリッドデッキにおける知勇の価値

 少し話が戻りますが攻計ハイブリッドデッキを組む際は知勇の数が減ってしまいます。少し減る程度なら問題ありませんが大幅に減ってしまう様であれば工夫が必要です。例えば闘志・鬼神・策士・智謀辺りの低倍率補助を外すことで枠を空ける。高コスト中心の編成になってくるとこれらは継承でしかデッキに入ってきません。仮に入れるにしてもLv30は必須でLv20を敢えて継承する価値は無いのかなと思います。他にも攻撃中心のハイブリッドであれば威光・武運の優先度を下げるなどの工夫をして枠を空けます。理想的なのは補助数珠で発動率の上昇する補助を軒並みLv30にすることで補助枠を節約したいところですが相当課金してないと難しいです。

 限られた枠数で何かをするためには何かを捨てていく必要があります。知勇は積めば積むほど確実に効果が出てくるのですが、数が増えてくると1個あたり増加率は下がってきます。火力補助と知勇のひと枠の価値は火力補助の係数合計(≒火力補助の数)と関連していて、係数合計が大きいほどに知勇の価値が上昇、小さいほどに火力補助の価値が上昇します。攻計ハイブリッドで例えば攻撃中心のデッキにして攻撃補助充実させて計略補助そこそこにした場合、攻撃側を見れば知勇の価値は高いですが、計略側は火力補助の価値が高いと言えます。結局はバランスを取っていくしかないのですが、攻計ハイブリッドは単純な多系統混在よりもバランス調整がシビアなので試行回数を多くする必要があるのでデッキ構築に時間がかかります。

巌流小次郎に小隊長を編成

 これは巌流登場初期に見かけた光景ですが今も稀に見かけます。巌流の返刃には小隊長効果は適用されないので無意味です。似たようなケースで野生や流転持ちに応援効果有りの小隊長を付けるのも無意味です。応援効果は応援スキルにしか適用されません。コスト25への野生や流転継承も同様。コスト25の威力凸が適用されるのは攻撃・計略・遠距離・応援スキルのみなので回復スキルは適用外です。

番外編:わかりにくいスキル効果の解説

 巌流小次郎に関連して、全前系のスキル効果でわかりにくいものを抜粋。

極点

  • 能力減少効果:Lv1でもLv20でも能力減少効果は変わりません、能力減少効果は攻撃ダメージ増加補助(天下、西国など)に依存します。
  • 発動条件:退却させた場合のみ、怒髪等で退却中の相手に撃っても下げは発動しません。
  • 奥義影響:あります。破城で効果量が増えます。

六道・五行

  • 能力減少効果:Lv1でもLv20でも能力減少効果は変わりません、能力減少効果は攻撃ダメージ増加補助(鬼神、西国など)に依存します。
  • 奥義影響:あります。破城で効果量が増えます。

毒刃

  • 能力減少効果:Lv1とv20で能力減少効果が変わります。Lv20の能力減少効果は相手のステに対して5%の効果量です。(公表値)
  • 奥義影響:ありません。破城でも効果量は変わりません。

天元・冥罰

  • 能力減少効果:Lv1でもLv20でも能力減少効果は変わりません、能力減少効果は計略ダメージ増加補助(智謀、慧眼など)に依存します。
  • 奥義影響:あります。破城で効果量が増えます。

あとがき

 UIは以前に比べて改善傾向にありますが、スキル説明は解り難さに拍車が掛かってます。説明文のフォーマットを見直して欲しいです。

 流行り廃れがあるのでデッキ構築に関して良し悪しを決め過ぎ無い方が良いです。私自身、少し前までは攻計ハイブリッドはNGだと思ってましたが、現在はNGだと思いません。炎舞に限ったことでは無いですが、現状を疑うというのはとても大切なことです。