行動回数系(攻撃)のあれこれ

まえがき

 25忠勝の登場によって回数系が大幅に強化されたので簡単に整理してみます。

そもそもどういった系統なのか

 行動回数系は汎用性に特化した系統と言えます。似た系統の退却系に比べて比較的少ない回数でも高威力を叩ける代わりに最大威力でHP依存系や退却系に劣ります。快刀や桜龍などの優秀なスキル玉が低レートで合成可能。複数系統混在デッキで他の系統を邪魔することも殆どなく、苦手なルールもありません。但し、高い汎用性の代わりに最大火力が控えめなので、上級者になるにつれて物足りなさを感じる系統だと思います。

補助全種積み

 回数系の中でも極突系のスキル性能(補助100%発動)は破格。最大威力は控えめですが安定度が群を抜いています。但し100%発動するならと安易に火力補助全積みするのはお勧めしません。

 乱暴ですが数値で見てみましょう。仮に全補助を積んで極突が70から100に上昇。代わりにその他のスキルが90から80に減少すると仮定。これだけを見れば差し引きプラスですが、たとえば極突3発、その他のスキル10発とした場合は「70×3+90×100=1110」が「100×3+80×100=1100」となり差し引きマイナスです。実際のその他のスキル量はもっとある筈なので極突の為に全補助を積むのは総火力マイナスになる可能性が高いです。また知勇の数も減少するため更に火力が下がる可能性もあります。

 前衛デッキの基本的な組み方の話になりますが、全補助を全て安定発動させるには枠が足りません。そうなると補助に優先順を付けて取捨選択をする必要があります。基本的にはスキル系統に左右されずに効果のある補助(無双系・九尾・飛禽・軍学など)を最優先、次に本隊長と同じ系統の補助(○○羽織など)を組みます。多くの場合はここまでの補助を安定発動確保(80%目安)して残り枠を知勇で埋めます。ハイブリッドデッキも考え方は同じです。少し特殊なのがHP依存系、これらは倍率が高い汎用補助とみなせるので優先順の付け方が難しいですが、絆奥義の火霊と水霊を有効に使えるかどうかで優先度を変動させます。火霊を主攻とするなら覚悟・不退転の優先度は下がり、水霊を主攻とするなら勇烈・蛮勇の優先度が下がります。スキラン上位の発動補助を見るとこれらが両方組み込まれていたりしますが、あれは火霊・水霊どちらも有効に使えるからです。中堅以下の多くの連合でどちらも有効に使える連合は稀ですので基本的にはHP依存系の片方はデッキから落としたほうが精度が上がります。

 全補助積みは25信玄や23忠勝の極突が揃う程度だとマイナス面の方が大きいです。25忠勝の極意解放してもスキル弾数で考えると極突系はMAXでも7発しかありません。再判定スキル(冥応、自在天、天導)を考慮すると低発動率補助は多くは積みたくないところですが、25忠勝の極意が解放されている場合は検討の余地があると思います。特に汎用高倍率の勇烈・覚悟系を落としている場合は設定してもよいと思います、対絆の防衛としてHP妨害行動が普及していることもあり、状況によっては極突系以外でも高倍率になる可能性があります。系統補助に関してはきちんと計測してことないのですが、系統外だと鬼神程度?なので極突系だけで総火力の大半をとれている状況でなければ採用する価値は無いのかなと思います。

回数系スキル玉の評価

 あくまでも私感ですが、全ルールでの評価。匠スキルは一つ上のレベルとほぼ同等。

  • 快刀>八咫烏>快衝=桜龍>剣戟>鳳炎

 スキルレートで見れば八咫烏は快刀と同じ位置ですが、快刀と比較してあまりにも弱いです。通常戦の回復100と攻撃300程度でも明らかに快刀が強く、体感で快刀1=八咫烏2くらいの差があります。伝家や流星がスキル玉になったのでいずれは修羅も追加されると思いますが、基本的には快刀と桜龍だけを作っていけば良いと思います。回復100程度なら化形込みで割と簡単に届くので戦術影響も少ないです。他系統(勇猛・与退)との比較では以下のイメージです。雄大轟槍は未所持なので不明。

  • 複数系:伝家≧快刀>雷霆>八咫烏
  • 単体系:真槍>刀八≒桜龍>無疵

デッキの方向性

 回数系に特化した本隊長カードが少なく総火力を稼ぎに難いので単系統で纏めるのは難しいと思います。

 複数系統混在デッキの場合は複合スキルのある勇猛系が良相性。怒涛が火力ソースになるのでメイン運用も可能。但し、回数系をメイン系統として使えるのは初心者~中級者、それ以上になると火力の低さが問題になるのでサブ系統に落ち着きます。

あとがき

 ルール適正に合わせて都度デッキの系統を切り替えるのが最良ですが、カードが潤沢でなければ出来ません。なので特定の系統に特化させる場合はルールに応じて微調整をします。面倒ですが微調整だけでも数値は大きく変わってきます。回数系に限った話ではないので割愛しますが、攻撃デッキのまま計略ルールに挑むなら相手の計略で退却回数が増えるので退却系に少し寄せてみたり、火力貢献度が低いなら以心、宵闇、焼尽をより多く積んでサポートに寄せるなど、育ててない系統のデッキを無理矢理作るよりも得意系統のままでできることを考えたほうが良いです。

 回数系はデッキ調整としても有用で私はデッキに応じて回数系を足し引きしています。個人的にはスキル玉がレートの割に優秀な点が一番の強みかなと思っています。